BLOG

COLUMN 43:英国のクリスマスデコレーションの歴史と、色使いの秘密

  1. COLUMN 43:英国のクリスマスデコレーションの歴史と、色使いの秘密

冬が訪れると、イギリスの街並みは一気に静かな華やぎを帯びます。
派手なイルミネーションよりも、暖かな灯りと自然の装飾が印象的な英国のクリスマス。
その空気を思い出させてくれるのが、深い赤や緑、金、そして静かなネイビーといった落ち着きのある色合いです。
そして、この“英国の冬らしさ”は、ローラ アシュレイのスタイルにもそのまま息づいています。
今回のコラムでは、英国の歴史に触れながら、その秘密を紐解いていきます。

なぜ英国のクリスマスは、深くて落ち着いた雰囲気なのか

英国の冬は、曇り空が多く、日照時間も短い季節です。
外は冷たい空気に包まれますが、家の中には暖炉やキャンドルの炎が揺れ、ゆったりとした“家の時間”が広がっていきます。
イギリス人にとって、冬の家は「自分たちの物語が始まる場所」。
そのため空間には、穏やかで深みのある色が選ばれます。
例えば、深いワインレッドは暖炉の灯りに溶け込み、フォレストグリーンの深い緑は木の温もりと調和します。
ネイビーは冬の夜空や静寂を思わせ、金は揺れる炎を受けて柔らかに輝きます。
この低照度で美しく見える色使いが、英国インテリアの特徴であり、独特のエレガントな雰囲気を演出しています。

クリスマスカラーの歴史 ― 赤・緑・金・青の物語

クリスマスが近づくと、街も家の中もゆっくりと色づき始めます。
特に英国では、色は単なる装飾ではなく、“季節をどう迎えるか”という文化的な姿勢さえも映し出してきました。
ローラ アシュレイのテキスタイルや壁紙に宿る奥行きのある色づかいも、まさにこの英国的な色彩感覚を現代に受け継いだもの。
そんな伝統を知ると、お部屋を飾る色選びが少し特別に思えてきます。
ここでは、4つのクリスマスカラーに込められた意味を紐解いていきましょう。


【赤(Red)― ヒイラギの実と、冬に宿る希望】
クリスマスで赤を象徴する植物といえば、ヒイラギ。
寒い季節でも鮮やかな実をつける姿は、古代ケルト人にとって“生命力”の象徴でした。
その後赤は「家庭のあたたかさ」や「希望」を象徴する色として広まります。
英国の伝統的なカーテンや壁紙に見られる深い赤は、寒い冬を温める“心の色”でもあります。
ローラ アシュレイの赤も、単なる鮮やかさではなく、少しくすんだエレガントなトーンが特徴です。
この「静かな深み」が、英国らしさそのものなのです。

【緑(Green)― 常緑樹がもたらす永遠の象徴】
モミの木やアイビーなど“冬でも色あせない植物”は、古くから魔除け・幸運の象徴として家に飾られてきました。
特にアイビーは「永続」「絆」を意味し、ヒイラギとともにクリスマスデコレーションの主役に。
インテリアで愛される深い緑は、冬の柔らかい光の中でも美しく映えます。

【金(Gold)― 冬の光をやさしく照らす色】
日照時間の短い英国では、キャンドルの灯りが冬の暮らしを支えてきました。
その柔らかな光を受けて輝く“金”は、豊かさよりも「暖かさ」「家族の集い」を象徴する色です。
ローラ アシュレイの商品は、その柔らかな光と相性の良い柄が多く、光と陰のコントラストを美しく引き立てます。

【深い青(Navy / Royal Blue)― 静けさの中にある凛とした美】
英国の冬の夜空や、王室ゆかりのカラーでもあるロイヤルブルーは、“静けさと品格”を表す近年トレンドの色。
金との組み合わせはは定番で、華美になりすぎず、厳かな冬の雰囲気を漂わせます。
ローラ アシュレイのネイビー系のコレクションが冬の部屋に驚くほど馴染むのは、この英国らしい色の影響です。

色を知ると、冬のインテリアがもっと楽しくなる

クリスマスカラーには、植物・歴史・文化が織り込まれています。
深い赤は希望、緑は永続、金は温かな光、青は静けさと凛とした美。
これらの色を組み合わせるだけで、部屋の中に“英国の冬”が静かに降りてきます。
そして、その色や植物の物語は、ローラ アシュレイのテキスタイルや壁紙が持つ上質な世界観と美しく重なり合っています。
この冬、ぜひクリスマスの歴史と色の意味を感じながら、ご自宅を彩ってみてはいかがでしょうか。

美しいホリデーシーズンを心からお祈りします。
Warmest wishes for a beautiful Holiday Season.

RECOMMEND関連記事

totop