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2月14日はバレンタインデー。街中の店には、さまざまなチョコレートが並びます。
甘くとろける味わいのチョコレートは、世界中の人々に愛される魅惑のお菓子。
バレンタインデーの起源と、チョコレートの魅力についてお話します。
3世紀頃のローマで禁じられた若い兵士の結婚を、密かにとり行っていたのが司祭ヴァレンティヌス。
ヴァレンティヌスが処刑された2月14日を「聖バレンタインデー」と呼ぶようになり、以降、愛する気持ちを相手に伝える日として定着してきました。
バレンタインデーにカードやプレゼントを贈る習慣は世界中に共通していますが、国によって微妙に違うのが興味深いところ。
贈る相手は、イタリアのようにカップル限定の国から、友達や同僚など感謝を込めたい人すべてであるアメリカまで、さまざまです。
プレゼントも、チョコレートだけではありません。デンマークではスノードロップの花を贈り合うのが一般的。
雪の間から可憐な花を咲かせるスノードロップは、春の訪れを告げる「(花言葉)希望」の花なのです。
日本でバレンタインデーにチョコレートを贈る習慣が広まったのは、1950年代頃に製菓メーカーが広告を出したからという説が有力。
女性から男性に贈るものとされてきましたが、最近では自分へのご褒美に購入する人も多いのだとか。
日常では手を出しにくい高級チョコレートも、バレンタインデーという理由があれば、ためらいを抑えて買いやすいのかもしれません。
チョコレートの原材料はカカオ、赤道付近の高温多湿な地方で栽培される植物です。
カラフルな実の色を見ると、これが茶色のチョコレートになるとは想像しづらいですね。
それもそのはず、チョコレートに使うのは実の中にある豆の中身だけ。
豆を発酵・乾燥させ、ローストして中身だけを取り出し、ペースト状にした後に砂糖やミルクを加えて練っていきます。
ショコラティエ(チョコレート職人)の手により芸術的なチョコレートに仕上げられるまでには、カカオは長い工程を経て加工されていくのです。
チョコレート専門店のケースの中で宝石のように一粒ずつ並べられているのが“ボンボンショコラ”。
ガナッシュなどの詰め物をチョコレートでコーティングしたものです。
小さなボンボンショコラはショコラティエのインスピレーションと技術の結晶。
ナッツや果物の組み合わせ、胡椒や山椒など意外性のあるフレーバーもあり、口に入れた時の新鮮な驚きがボンボンショコラの魅力なのかもしれません。
まだ寒さの残る2月だからこそ楽しみたいのが、ホットチョコレート。
ココアよりも濃度が濃く、飲み物というよりは、スプーンですくっていただくものもあります。
そもそも16世紀のスペインでは、チョコレートは飲み物として食されてきました。
それがヨーロッパに伝わり人気を博したことから、ホットチョコレート専用の美しく飾られたポットまで作られていたといいます。
もちろん、普通の鍋でもホットチョコレートは簡単に作れるので、今年のバレンタインデーにはトライしてみませんか?
基本は牛乳をゆっくりと温めて、細かく刻んだチョコレートを入れて溶かすだけ。
とろりとした重めの食感に仕上げるのなら、コーンスターチでとろみをつけます。
カルダモンやシナモンなどのスパイス、ショウガや唐辛子を加えるとスパイシーに。
イチゴジャムやマーマレードを加えると、果実のフレッシュな香りがチョコレートの甘みを引き立てます。
牛乳を温めるときに、赤ワインを牛乳の半量ほど加えると、ちょっと大人の味わいです。
チョコレート独特の苦みと香りの成分であるテオブロミンは、幸せホルモンと呼ばれるセロトニンを増加させ、気分をリラックスさせる効果があります。
チョコレートがもたらすような幸福感と安心感を、PASSAGE de SINCOLのアイテムから感じていただければうれしいです。