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COLUMN6:イギリスの伝統的なアフタヌーンティーのお料理

  1. COLUMN6:イギリスの伝統的なアフタヌーンティーのお料理

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ローラアシュレイのホームグラウンドであるイギリスで、永く愛されてきたお茶の習慣がアフタヌーンティーです。
伝統的なスタイルのアフタヌーンティーで提供される3種類のお料理を紹介します。

ティースタンドにお料理を並べて、優雅なひと時を

現在は日本でもホテルのラウンジやティーサロンなどでも、趣向を凝らしたアフタヌーンティーが楽しめるようになりました。伝統的なイギリスのアフタヌーンティーでは、サンドイッチ・スコーン・ペストリーの3種類を2~3段重ねのティースタンドで提供します。マナーとしては、下の段の塩味を感じるものから順番に、上の段の甘いものへと食べ進んでいきます。

一番下の段は1口サイズのティーサンドイッチ。具は何と言ってもキュウリです。イギリスの冷涼な気候は、本来はキュウリの栽培には適していないのですが、古くから温室設備を用いてキュウリを栽培していました。そのため昔は高価な野菜であり、口にできるのは貴族などの裕福な層のみ。薄くスライスしたキュウリのサンドイッチを食すのは、ステータスでもあったのです。

真ん中の段はスコーンです。発祥は1800年代のイギリス北部のスコットランド地方。さまざまなレシピがあり、英国大使館も公式レシピを発表しているほど。後ほどローラアシュレイ・ティールームのレシピをお伝えします。

一番上の段はペストリーと総称される、タルトやスポンジを用いたケーキ類や、マカロンなどの焼き菓子が数種類用意されます。最上段の一番目に触れるところに美しいペストリーがいくつも並んでいるので、アフタヌーンティーの気分が一層華やぎます。

ローラアシュレイのスコーンレシピ

スコーンはアフタヌーンティーに欠かせないメニュー。しっかり膨らんで、断面に「狼の口」と呼ばれる裂け目が開くのがおいしく焼けた証拠です。イギリスにあるローラ アシュレイのティールームのデイヴィッド・ブラウンシェフに“最高のスコーン”の作り方を教わってみましょう。

スコーンのレシピ
●材料
セルフレイジングフラワー 225g(英国で一般的な、ベーキングパウダー入りの薄力粉。ない場合は薄力粉225g、ベーキングパウダー大さじ1で代用可能)
有塩バター 40g
牛乳 100ml
卵 1個
上白糖 大さじ1.5
塩 ひとつまみ(3〜5g)
薄力粉(打ち粉用) 少々

●作り方
・下準備
オーブンを200℃に予熱し、天板にオーブンシートを敷いておく。
バターを5mm〜1㎝角に切り、冷蔵庫で冷やしておく。
粉類(セルフレイジングフラワー、薄力粉、ベーキングパウダー、上白糖、塩)を合わせて振るっておく。

1. ボウルにセルフレイジングフラワー、上白糖、塩、バターを入れ、まんべんなく混ぜ合わせる。
バターは指で手早くこすり合わせ、そぼろ状になるまで混ぜる。
2. ボウルに溶き卵と牛乳を加え、さらに混ぜる。生地をひとかたまりにまとめ、手で優しく捏ねる。
3. 打ち粉をしたまな板の上に生地をのせ、麺棒で3㎝の厚さになるまで伸ばす。
4. 3を好みの型で抜いて天板に並べ、予熱したオーブンで約10分間焼く。

「スコーンをおいしく作るいちばんの秘訣は、材料を均一に混ぜること。粉っぽくならないようにね。また、生地は捏ねすぎないように。型抜きの際、型の内側に少しだけセルフレイジングフラワー(薄力粉)をまぶしておくこと、型を垂直におろして上げることもポイントです。生地に対して型が斜めにならないようにしてくださいね」とブラウンシェフ。

ブラウンシェフのスコーンはややしっかりした食感が特徴。スコーンのお供に欠かせないジャムやクロテッドクリームとの相性も抜群です。ぜひお好みの紅茶と共に、素敵なティータイムをお過ごしください。

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