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COLUMN5:暑い季節に爽やかなビネガーのお料理を

  1. COLUMN5:暑い季節に爽やかなビネガーのお料理を

PASSAGE de SINCOLをご覧いただきありがとうございます。
残暑厳しくさっぱりとした料理が恋しくなる季節。
爽やかな酸味は食欲を増進させます。
いつもの料理にさまざまなビネガーを取り入れてみませんか?

穀物で作る日本とイギリスのお酢

暑くて食欲が出ないときも、酸味の効いたさっぱりした料理なら口に入りやすいもの。
酸味の代表的な調味料といえば、お酢です。
お酢は人類で最古の調味料といわれ、紀元前4000年頃から製造されてきました。
日本では米を原材料とした「米酢」が一般的です。
一方、ヨーロッパなどでは、さまざまな原材料でビネガーが造られてきました。

米酢と同じ穀物酢の「モルトビネガー」は大麦麦芽とトウモロコシの抽出液を発酵させたもの。
ビールと同じ大麦を材料とするだけあって、色も同じ琥珀色をしています。
日本の米酢に比べて酸味がきりりとシャープなのが特徴。
イギリスでは「フィッシュ&チップス」にモルトビネガーをたっぷりかけます。
ビネガーの酸味で、油っぽい揚げ物もさっぱりと食べられますね。

ブドウやフランボワーズで作る果実酢

ブドウやリンゴなどの果物を原材料とするのが果実酢。
そもそもフランス語でビネガーを意味するVINAIGREは、“ワインVIN”と“酸っぱいAIGRE”を合わせた言葉なのです。
ワインの産地では、ワインと同じブドウを材料としたビネガーが造られてきました。
白ワインビネガーと赤ワインビネガーのほかに、シャンパンビネガーやシェリービネガーなど産地により種類はさまざま。
赤と白の使い分けは基本的にワインと同じに考えれば大丈夫です。
すっきりとした白ワインビネガーは魚料理、深みのあるコクが特徴の赤ワインビネガーは肉料理によく合います。

イタリアのバルサミコ酢も同じくブドウを材料にしていますが、製法は独特なもの。
煮詰めて凝縮したブドウの果汁を木樽で長期熟成させています。
産地であるモデナの伝統製法では12年以上熟成しないものは正式に出荷できません。
長いものは20年以上もの熟成を経て、酸味の角がとれた甘くまろやかな味に仕上がります。
とろりと煮詰めたものはステーキのソースに抜群の相性。

鮮やかな赤いお酢は、フランスで造られるフランボワーズビネガー。
フランボワーズ(ラズベリー)の華やかな香りが特徴です。
ドレッシングなどの料理にはもちろん、炭酸で割ってビネガードリンクにも。
バニラアイスクリームにかけるのもおすすめです。

爽やかな料理を並べた夏のダイニングには、鮮やかな色彩のインテリアアイテムを合わせてみてはいかがでしょうか?
住まいと食事から気分を晴れやかに高めて、暑い季節を乗り切りましょう。

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